IoTという言葉は今や誰もが耳にするのではないでしょうか。
3、4年ほど前はまだ囁かれる程度でしかなかったような気がします。しかしこの1、2年の間にすっかり流行語となりました。今や様々なシーンで聞かれるIoT。それはどういうものなのでしょうか?そしてなぜ流行っているのでしょうか?

流行のIoT

経済ニュースでは頻繁に登場し、既存のIT企業に限らず様々な分野の企業もIoTの導入を図っています。
バズワードとしても世間に定着しつつあるこの言葉ですが、そもそもIoTって何?というと、まだぼんやりとしている人もいるのではないでしょうか。
そこで、IoTという言葉を簡単にひも解きながら、なぜIoTがこれほど大きな話題となっているのかを解説していきたいと思います。

IoTとは?

IoTが「Internet of Things」の略称であることは良く知られていることだと思います。訳は「モノのインターネット」随分と抽象的なフレーズです。
IoTについて、このフレーズから理解出来ることはあまりに少なすぎます。もう少し堀りさげてみましょう。

IoTを知るためにインターネットの意味を解釈することは決して遠回りではありません。
一般的にインターネットと言って連想されるのはパソコンの検索エンジンだったりするのではないでしょうか?
それもインターネットですがもう少し広い意味を表すことも出来ます。

相互に関係し、情報をやり取りするシステムがインターネット。そこに「モノ」つまりは実体のある製品が加わるというのがIoT、モノのインターネットです。

モノのインターネット

IoT。つまりそれはネット上のものが繋がっているのと同じように、現在的なモノ同士も繋げようという動きというわけです。
データを取得したり、データを送ったり、どんなに遠くからでもアクセス出来るなど。 これらインターネットの振る舞いがモノにも可能になる。そうした世界が目指され、そして実践されています。

しかしながらこのIoT。何がどのように凄いのでしょうか?
モノとモノとが情報をやり取りすることで、どんな良いことがあるのでしょうか。

モノが情報をやり取りする

実は世界には目に見えない情報が溢れてかえっています。
例えば温度や湿度。「この部屋は25℃です。」「ここは乾燥しています。」これらも立派な情報です。
天気予報はもっと分かりやすいでしょう。「午後から雨が降ります。」とても貴重な情報です。

こうした情報を、例えば加湿器が知っていたら?
部屋が乾燥しているという情報を元に蒸気の量を自分で調節することが出来ます。

天気予報をベランダの物干し竿が知っていたら?
私たちに「雨が降るから洗濯物を取り込んで。」と伝えることが出来ます。

他にも例えば、近所のスーパーの陳列棚も情報を持っています。
「棚に商品が何もない。」「今日は売り切れてしまいました。」
陳列棚がその情報を発信してくれたなら、もう売切れてしまった商品を求めて店舗に無駄足することもありません。

これらはあくまで簡単な例ですが、モノが情報をやり取りするというのはこういったことです。

なぜ必要なのか?

IoTが推し進められていくことによって、モノと人とがコミュニケーションするような社会が実現しようとしています。

しかしそれはどのように役立つのでしょう。どうしてIoTが求められているのでしょうか?
それを知るためにも、今日私たちが抱えている課題に目を向けてみましょう。

私たちが直面している課題

2008年ごろを皮切りにこの国の人口は減少の一途を辿り、少子高齢化、過疎化、就労人口減少による働き手不足は将来的に自明なものとなっています。このままの状況ではサービスの向上や市場拡大のハードルは高くなる一方です。

特に農業や介護、小売業などにおいては、すでに人員不足が問題化していることは知られています。社会課題の解決のために業務効率化や省力化、自動化が急務となっているのです。

(以下の図は統計局ホームページより引用)

 深刻な働き手不足

私たちの世界には、人が観察していないと得られない情報は多々あります。
例えば農業において、その日の仕事はその日の天候や農作物の状態によって変化します。

小売店舗で働く従業員もその日その時間毎に客入りのボリュームが変わっていきます。その都度イレギュラーな対応が求められることもあります。

介護施設の現場においては、入居者の健康管理や急な容態の変化への対応が行き届かなければ命にも関わりかねません。

つまりは、その場の状態に応じて常に対応を求められています。
そのためには単に対応する人の数が求められるだけでなく、その仕事を教育や経験によって一人ひとりに身につけさせなければなりません。それを考えれば、今求められているコストが膨大であることを想像できるでしょう。

IoTの活用

こうした今日の社会課題の解決のために先端の技術が活用され始めています。ロボット、AI、そしてIoTです。

例えば介護の現場では、ベッドなどに備え付けできるセンサーなどにより、早朝から夜間に渡って24時間の見守りを実現できます。そうすれば夜勤の従業員が交代で見回る必要もなく、見逃しの懸念も減少するでしょう。

農業においても、人に変わって土壌の乾燥や天候を観測しすることが出来ます。そしてより的確な情報を提供し、それを受けてスプリンクラーが自動的に水を撒くといったことも実現出来るでしょう。

何を解決するのか?

従来のシステムにIoTが導入されることを「IoT化」と呼ぶとしましょう。IoT化はロボットやAIによる作業の自動化や機械学習による効率化とも連携し、業務の効率化に大きく貢献します。
IoT化することで効率化し、省かれた工程にはこれまで多くの人員を必要としていたものもあるでしょう。そこに従事していた従業員は、その仕事の代わりにより企業にとって有意義な業務に応ることが出来るようになります。

人員不足の問題は社会の抱える問題の一例に過ぎません。しかしあらゆる問題によって閉塞的になりつつある企業ひいては社会の成長が、IoT化によって打開される可能性は十分にあると言って良いのではないでしょうか。

IoTの実現可能性

さて、IoTが現代社会においてまさに求められているソリューションであることを解説してきました。しかしこの数年の動向を見ていると、IoTは比較的突発的に広まった印象があるのではないでしょうか。まさにブームのように。

確かにIoTには大きな可能性を感じることが出来ますが、なぜ昨今こうした注目を浴びるようになったのでしょうか。

それはクラウド技術や、機械学習・AIの発達、センサー並びにシングルボードコンピュータの普及と小型化などが挙げられます。そしてほぼ全ての家庭や施設にはネットワーク環境が整っています。

注目される理由

これらIoTを実現するための技術が成長し整備され、今日ようやくそれが可能になりました。
こうしてIoTの市場の火蓋は切って落とされ、IT企業のみならず様々な企業が参入することとなったというわけです。

企業に限らず、個人のものづくりでもIoTを行うことも出来ます。センサーやシングルボードコンピュータは、もはや大きな企業だけが仕入れられる特別なものではありません。

必要なものは誰もが安価に買い、扱うことが出来るます。個人規模の開発メイカーズムーブメントにもIoTは広がりを見せています。
そうした煽りも受けて、IoTというワードは今日のように広まったと言えるでしょう。

まとめ

ここまでの話はあくまでIoTについてその一部を語ったに過ぎませんが、最後に内容を軽く要約をして終わりにしようと思います。

  • IoTとは何か。それは、あらゆるモノがインターネットに繋がり、相互に情報をやり取りしたり制御したりする仕組みでした。
  • IoTには何が出来るのか。一言で言えば効率化です。AIやロボットなどと組み合わせて、これまで人が従事していた作業を代わることも可能になります。
  • そして今日、IoT化を実現するためのアセットが整い始め、様々な企業がIoTへ参入出来るようになったのです。

簡単に言えばこういったところでしょうか。
現在はIoT市場はまだ黎明期と言って良いでしょう。あらゆる画期的なIoTプロダクトが発表され、実現へと向かっていく様子が見受けられます。
より豊かな社会が達成されることに期待して、今後もその動向を追うこととしましょう。

 

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